2018年1月21日の日本テレビ、日曜朝の情報番組、「シューイチ」で取り上げられていた老舗旅館「陣屋」のIT利用が興味深いものでした。番組での紹介内容は、大正7年創業で1万坪の庭園を持つ老舗旅館「陣屋」が、実は近年赤字が続いており、借金は10億円に膨らんでいた。そこに、旅館経営の経験はないがITの知識がある息子とその妻が戻って経営改革を行い、3年で黒字化を果たしたというものです。
経営改革の内容は、IT導入、原則部屋食からレストラン方式の導入、食事の高級化などにより、顧客満足度向上によるリピーター増、コスト削減を同時に実現し、採算を向上したとのことです。
興味深かったのは、調理場に巨大ディスプレイが2台並び、中居さんはiPadを帯のなかに入れて移動し、常に顧客情報を共有化しているところでした。
顧客がリピーターかどうなのか、食事のアレルギーはあるのか、志向はどうなのか、そういう情報を共有化し、事前に知った上で接客部門は会話をし、調理部門は食事を提供し、顧客満足度を上げるという方法です。
調べて見ると、陣屋は自社の経験を活かして「陣屋コネクト」というクラウド型のホテル・旅館システムも事業化していました。セールスフォースのプラットフォームを利用しているようです。
旅館・ホテル向けシステムは、クラウドとタブレットとの相性がかなりよさそうです。
先日の「シューイチ」で取り上げられていた老舗旅館「陣屋」のIT利用が興味深かった
投稿日:2018-02-17 更新日: